せっかく綺麗に染めたヘアカラー、「すぐに色が抜けてしまった…」と、がっかりした経験はありませんか?実は、ヘアカラーの色持ちは染める色や日々のケア方法によって大きく左右されるんです。
この記事では、色持ちが良いカラー系統TOP3を始め、美容室で色持ちを良くしてもらうオーダーのコツや、自宅で簡単にできる長持ちケア方法まで、すぐに実践できる情報だけを厳選してご紹介します。
目次
- 1. はじめに:ヘアカラーの色持ちはなぜ重要?
- 2. 前提知識:ヘアカラーの色持ちは「髪のダメージレベル」に大きく左右される
- 3. 結局何色が良いの?ヘアカラーで色持ちが良いカラー系統TOP3
- 4. なぜ色によって色持ちの良さが変わるの?
- 5. 要注意!色持ちが悪い・褪色が早いカラー系統
- 6. 美容室でのオーダー方法|色持ちを良くするための4つのコツ
- 7. 自宅でできる!ヘアカラーの色持ちを良くする7つのホームケア方法
- 8. 【色別】おすすめのカラーシャンプー3選
- 9. 色落ち後も綺麗に見せる・楽しむ方法は?
- 10. ヘアカラーの色持ちに関するQ&A
- 11. まとめ:色選び・オーダー・日々のケアで理想のカラーを長く楽しもう
1. はじめに:ヘアカラーの色持ちはなぜ重要?
「美容室で理想通りの髪色に染めてもらったのに、たった2週間で色が抜けてしまった…」。
「シャンプーするたびに色が落ちて、気づけば金髪のような明るい色になっている…」。
そんな経験、ありませんか?
せっかく時間とお金をかけてヘアカラーをしたのに、すぐに色が落ちてしまうと本当にがっかりしてしまいますよね。鏡を見るたびに「なんだか髪が傷んで見える…」「根元の地毛との差が目立って、いわゆる”プリン”状態になってきた…」と、気分まで落ち込んでしまう方も少なくないはずです。
実は、ヘアカラーの色持ちは、単に「きれいな色が長く続く」以上の、たくさんのメリットをもたらしてくれます。では、なぜヘアカラーの色持ちはそれほど重要なのでしょうか。理由は大きく分けて3つあります。
- 見た目の印象と清潔感をキープできる
ツヤのあるきれいな髪色は、それだけで清潔感を与え、あなたの魅力を一層引き立ててくれます。反対に、色が落ちてムラになったり、黄色やオレンジっぽくギラついてしまったりすると、どうしても「髪が傷んでいる」「お手入れをさぼっている」といった印象を与えがちです。色持ちを良くすることは、常に最高の自分でいるための大切なポイントなのです。 - 美容室に行く頻度が減り、経済的
ヘアカラーには、カットやトリートメントを含めると1回あたり1万円〜2万円ほどの費用がかかります。もし色持ちが悪く、1ヶ月に1回美容室に行っていたとしたら、年間で12万円以上の出費になりますよね。しかし、色持ちを良くして美容室に行く頻度を2ヶ月に1回に減らすことができれば、年間の美容代を半分近くに抑えることも可能です。きれいな髪色を長く楽しむことは、賢く節約することにも繋がるのです。 - 髪へのダメージを最小限に抑えられる
ヘアカラーは、髪のキューティクルを開いて色素を入れるため、どうしても髪に負担がかかってしまいます。カラーリングの頻度が高くなればなるほど、そのダメージは蓄積され、パサつきや切れ毛の原因に…。色持ちを良くしてカラーの頻度を減らすことは、髪をダメージから守り、未来の美髪を育むための重要なステップと言えます。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、色持ちが良いカラーの選び方から、美容室で使えるオーダーのコツ、さらには今日から自宅で実践できる具体的なケア方法まで、プロの目線で徹底的に解説していきます。
もう「どうせすぐ色落ちするし…」なんて諦める必要はありません。正しい知識を身につけて、お気に入りのヘアカラーを1日でも長く楽しみましょう。
2. 前提知識:ヘアカラーの色持ちは「髪のダメージレベル」に大きく左右される
「色持ちが良いカラーは何色ですか?」。
この質問は、美容室でお客様から最もよくいただく質問の一つです。
もちろん、後ほど詳しくご紹介するように、染料の特性によって色持ちしやすいカラー系統というのは確かに存在します。しかし、その前に、どうしても知っておいていただきたい大前提があります。
それは、ヘアカラーの色持ちは、選ぶ「色」以上に「髪のダメージレベル」によって決まるということです。
どんなに色持ちが良いと評判のカラー剤を使っても、どんなに暗めの色に染めても、髪の毛そのものがダメージを受けてボロボロの状態では、残念ながら色はすぐに抜け落ちてしまいます。なぜなら、髪の毛の構造とダメージの関係に、色落ちの根本的な原因が隠されているからです。
私たちの髪の表面は、「キューティクル」と呼ばれる、うろこ状の組織で覆われています。健康な髪は、このキューティクルがしっかりと閉じており、髪の内部の栄養分や水分、そしてヘアカラーの染料をがっちりと守ってくれています。
しかし、ヘアカラーやブリーチ、毎日のヘアアイロン、紫外線、間違ったヘアケアなどによってダメージが蓄積すると、このキューティクルが剥がれたり、開きっぱなしになったりしてしまうのです。
この状態を例えるなら、「ドアが開きっぱなしの部屋」のようなもの。
せっかくカラーリングで部屋の中(髪の内部)に素敵な家具(染料)を入れても、ドアが全開では、雨風(シャンプーなど)が吹き込むたびに、家具は簡単に外へ流れ出てしまいますよね。特に、髪が濡れている時はキューティクルが開きやすい性質があるため、毎日のシャンプーが色落ちの最大の原因となるのは、このためです。
ダメージが深刻な髪、特にブリーチを繰り返したハイトーンの髪は、キューティクルが大きく損傷しているだけでなく、髪の内部で染料を繋ぎとめておく役割のタンパク質も流出してしまっています。いわば、部屋の壁や柱までがスカスカになっている状態。これでは、どんなにたくさんの染料を入れても、それを留めておく力が髪に残っていないため、数日で色が抜けてしまうという事態に陥ってしまうのです。
つまり、本当にヘアカラーの色持ちを良くしたいと考えるなら、まずはご自身の髪のコンディションを整えることが何よりも重要になります。
この後のセクションでは、具体的な色選びやケア方法をご紹介しますが、常に「髪へのダメージをいかに抑えるか」という視点を忘れないようにしてください。それが、お気に入りのヘアカラーを長く楽しむための、最も確実で効果的な第一歩となるのです。
3. 結局何色が良いの?ヘアカラーで色持ちが良いカラー系統TOP3
髪のダメージケアが色持ちの基本とお伝えしましたが、「それでも、できるだけ長く綺麗な色を楽しみたい!」というのが本音ですよね。ご安心ください。染料の特性や髪質との相性によって、色持ちしやすいカラー系統は確かに存在します。
ここでは、数あるヘアカラーの中から、特に色持ちが良いと美容師の間でも評判のカラー系統をランキング形式でご紹介します。ご自身のなりたいイメージと照らし合わせながら、ぜひ次回のカラー選びの参考にしてみてください。
3-1. 第1位:ショコラブラウン系カラー
堂々の第1位は、王道の「ショコラブラウン系カラー」です。
流行に左右されない定番カラーでありながら、色持ちの良さでは他の追随を許しません。その理由は、日本人の髪質とブラウンという染料の相性にあります。
多くの日本人の地毛は、メラニン色素の中に「赤み」を多く含んでいます。ブラウン系の染料も、この赤みやオレンジみの色素をベースに作られているため、元々の髪の色素と非常に馴染みが良いのです。
例えるなら、元々ある土台の上に、同じ系統のものを積み重ねていくイメージ。親和性が高いため、染料が髪の内部にしっかりと定着し、なかなか離れていかないというわけです。
さらに、ブラウンの染料は他の色に比べて粒子が大きく、髪の内部から流れ出しにくいという物理的な特徴も持っています。キューティクルの隙間から簡単には抜け出せないため、シャンプーを繰り返しても色が長持ちしやすいのです。
具体的には、以下のようなカラーが挙げられます。
- ショコラブラウン:深みのあるチョコレートのような色合い
- マロンブラウン:栗のような温かみのある色合い
- ダークブラウン:落ち着いた印象を与える暗めのブラウン
これらのカラーは髪にツヤを与え、上品で健康的に見せてくれる効果も抜群。オフィスでもプライベートでも好印象間違いなしの、まさに「最強の色持ちカラー」と言えるでしょう。
3-2. 第2位:ラベンダー・パープル系カラー
第2位は、透明感とツヤ感が魅力の「ラベンダー・パープル系カラー」です。
「紫って奇抜じゃない?」と思われるかもしれませんが、実は色持ちと色落ちの過程を美しく見せる上で、非常に優秀なカラーなのです。
その最大の理由は、日本人の髪が色落ちする過程で必ず出てくる「黄ばみ」を打ち消してくれる効果にあります。
色彩学でいう「補色」の関係で、黄色と紫は正反対の色。お互いを打ち消し合う性質があるため、髪にラベンダーやパープルの色素を入れておくことで、色が抜けてきても嫌な黄色っぽさが出にくくなります。
ブリーチをしたハイトーンの髪が、数週間で金髪のようにキンキンになってしまうのは、この黄みが出てくることが原因です。しかし、ラベンダー系のカラーで染めておけば、紫の色素が少しずつ抜けていく過程で黄みを相殺し続け、最終的に黄ばみのない綺麗なベージュや、柔らかいミルクティーのような色に落ち着いてくれます。
つまり、染めたての色が長持ちするというよりは、「色落ちしていく過程まで計算された、長く楽しめるカラー」と言えます。「カラーが抜けた後の、あのギラついた感じが苦手…」という方にこそ、ぜひ一度試していただきたいカラー系統です。特にブリーチ毛との相性は抜群で、外国人風の柔らかな質感をキープしたい方には最適解となるでしょう。
3-3. 第3位:アッシュブラック・ダークグレージュ系カラー
第3位は、クールで都会的な印象を与える「アッシュブラック・ダークグレージュ系カラー」です。
「アッシュ系は色落ちが早い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。確かに、アッシュの主成分である青系の染料は粒子が小さく、髪の内部から流出しやすい性質を持っています。
しかし、それを逆手に取ったのがこのカラー系統です。「アッシュブラック」や「ダークグレージュ」は、アッシュ系の染料に加えて、黒やグレーといった濃い色素をたっぷりと髪の内部に詰め込みます。
染料の総量が圧倒的に多いため、表面のアッシュ感が抜けてきても、ベースの暗い色素が髪に残り続けます。これにより、完全に色が抜けてしまうまでの時間を大幅に引き延ばすことができるのです。
また、ラベンダー系と同様に、色落ちの過程が美しいのも大きなメリット。日本人の髪特有の「赤み」や「オレンジみ」を徹底的に抑え込む力があるため、色が抜けてきても赤っぽくならず、綺麗なグレージュや柔らかなアッシュベージュへと、まろやかに変化していきます。
ただ暗いだけでなく、光に透けるような透明感を演出できるのもこのカラーの魅力。「仕事や学校で明るくはできないけれど、黒髪は重く見えるから嫌だ」という方にぴったりの、色持ちとオシャレさを両立したカラーと言えるでしょう。
4. なぜ色によって色持ちの良さが変わるの?
「同じ美容室で、同じようにケアしているのに、前回のアッシュはすぐ色が抜けたけど、今回のショコラブラウンは長持ちしている…。」
そんな経験はありませんか?
実は、ヘアカラーの色持ちは、選ぶ「色」そのものに大きく左右されます。その理由は、主に3つの要素が複雑に絡み合っているからです。この色の特性を知ることで、あなたのカラー選びはもっと戦略的で、満足度の高いものになるはずです。
4-1. 理由①:染料の粒子の大きさが関係している
まず最も基本的な理由として、ヘアカラーの染料は、色によって「粒子の大きさ」が異なるという物理的な特性が挙げられます。
髪の毛の表面はキューティクルというウロコのようなもので覆われており、カラーリングの際は、このキューティクルを開いて内部に色素を浸透させます。色持ちが良いかどうかは、この内部に入れた色素が、日々のシャンプーなどでどれだけ外に流れ出さずに留まってくれるかで決まります。
これをザルで砂をこす作業に例えてみましょう。大きな石はザルの目に引っかかって残りやすいですが、細かい砂はすぐに流れ落ちてしまいますよね。これと全く同じことが、髪の毛と染料の間で起こっているのです。
具体的には、染料の粒子は以下のような大きさの違いがあります。
- 粒子が大きい(残りやすい):ブラウン系
- 粒子が中くらい:レッド、ピンク、オレンジ系などの暖色系
- 粒子が小さい(流れ出しやすい):アッシュ、マット、ブルー系などの寒色系
つまり、王道のブラウン系カラーが色持ちが良いとされる最大の理由は、染料の粒子そのものが大きく、髪の内部から物理的に流出しにくいからなのです。
一方で、透明感が魅力のアッシュ系やブルー系は粒子が非常に小さいため、キューティクルの隙間から抜け出しやすく、どうしても色落ちが早く感じられてしまう傾向にあります。
4-2. 理由②:髪の毛の「アンダートーン」が関係している
次に重要なのが、あなたの髪が元々持っている色素、いわゆる「アンダートーン」と、新しく入れるカラーの相性です。
アンダートーンとは、カラーリングをする前の髪の明るさレベルに応じて、ベースとなっている地の色素のことです。
- 黒髪〜暗めの茶髪:赤みやオレンジみが強いアンダートーン
- ブリーチで明るくした髪:黄みが強いアンダートーン
色持ちを良くする秘訣は、このアンダートーンと同系色のカラーを選ぶこと。元々ある色素の上に、似た系統の色素を重ねることで、お互いがしっかりと結合し、髪の内部に定着しやすくなるのです。
例えば、赤みが強い髪に、同じ暖色系であるショコラブラウンやピンクブラウンを入れると、非常に馴染みが良く、色持ちは格段にアップします。
逆に、相性が悪いのはアンダートーンと「補色(正反対の色)」の関係にあるカラーです。
赤みが強い髪に、その補色であるマット(緑)やアッシュ(青)を入れると、お互いの色を打ち消し合って無彩色に近づけるため、染めたては赤みが消えてとても綺麗に見えます。
しかし、結合力が弱いため、シャンプーのたびに補色として入れたアッシュやマットの色素が先に抜け、隠れていた元の赤みがすぐに顔を出してしまうのです。「アッシュにしたはずが、すぐにオレンジっぽい茶髪に戻ってしまった」というのは、まさにこの現象が原因です。
4-3. 理由③:日本人特有の髪の赤み・黄みが関係している
理由②のアンダートーンと深く関連しますが、特に私たち日本人の髪質が持つ特有の「赤み」や「黄み」は、色持ちを語る上で避けては通れない要素です。
多くの日本人の地毛には、「ユーメラニン」という赤褐色系のメラニン色素が多く含まれています。そのため、地毛の状態では「赤み」や「オレンジみ」を強く感じやすいのです。
そして、髪をブリーチで明るくしていくと、この赤褐色のユーメラニンが壊れていくのですが、最後まで残りやすいのが「フェオメラニン」という黄赤色のメラニン色素。これが、ブリーチ後の髪がどうしても「黄ばんで」しまう理由です。
この「赤み」と「黄み」は、カラーが褪色する過程で必ず表面化してきます。
- アッシュ系にした場合:カラーが抜けるにつれて、抑え込まれていた地毛の赤みがこんにちは。赤茶けた、オレンジっぽい色になってしまう。
- ミルクティー系にした場合:カラーが抜けるにつれて、ベースの黄ばみがこんにちは。キンキンとした、品のない金髪に見えてしまう。
つまり、色持ちが良いカラーとは、単純に染料が抜けにくいカラーだけを指すのではありません。この日本人特有の赤みや黄みが出てくることを見越して、それを「活かす」か「上手く打ち消し続ける」カラーを選ぶことが非常に重要なのです。
赤みを活かす代表格が「ショコラブラウン系」。そして、黄みを美しく打ち消し続け、色落ちの過程を綺麗に見せてくれるのが「ラベンダー・パープル系」や「濃いめのアッシュ系」というわけなのです。
5. 要注意!色持ちが悪い・褪色が早いカラー系統
ここまでは色持ちが良いカラーをご紹介してきましたが、逆に「この色は可愛いけど、すぐ落ちちゃう…」というカラーも存在します。特に、ブリーチを伴うハイトーンカラーや、独特の透明感が魅力の寒色系カラーは、その美しさの代償として色持ちがデリケートな傾向にあるのです。
しかし、色持ちが悪い理由をあらかじめ知っておくことで、カラーシャンプーを使ったり、美容師さんに濃いめに入れてもらったりと、対策を立てることが可能になります。憧れのカラーを諦める前に、まずはその特性を理解していきましょう。
5-1. ミルクティー・ベージュ系カラー
儚げで柔らかい印象を与えてくれるミルクティーやベージュ系のカラーは、特に人気の高いハイトーンカラーの代表格です。しかし、残念ながら色持ちという観点では最もデリケートなカラーの一つと言えるでしょう。その理由は主に2つあります。
一つ目の理由は、高明度のブリーチがほぼ必須であること。
ミルクティーやベージュのような淡い色味を綺麗に表現するためには、ベースとなる髪の毛をかなり明るく、場合によっては白に近いレベルまで脱色する必要があります。しかし、ブリーチを繰り返した髪は、髪の内部の栄養分が抜け、表面のキューティクルも大きく損傷してしまいます。
蓋が開いたままの容器に水を入れてもすぐに漏れてしまうように、ダメージでスカスカになった髪は、せっかく入れた色素を留めておく力が極端に弱いのです。
二つ目の理由は、そもそも染料の色素が薄いことです。
ダークブラウンのような濃い色と比べて、ミルクティー系のカラーは元々入っている色素の量が少ないため、少し褪色しただけでも見た目の変化が非常に大きく感じられます。
数回シャンプーをしただけで、すぐにブリーチ後の黄色い状態に戻ってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。この「すぐにキンキンした金髪に戻ってしまう」現象こそが、ミルクティー・ベージュ系カラーの色持ちが悪いと言われる最大の要因なのです。
5-2. チェリーレッド・ピンク系カラー
鮮やかで目を引くチェリーレッドや、可愛らしい印象のピンク系カラーも、比較的褪色が早いとされるカラー系統です。
4章で解説した通り、レッドやピンクといった暖色系の染料は、ブラウン系よりは小さいものの、寒色系よりは大きい「中くらい」の粒子を持っています。また、日本人の髪が元々持っている赤み(アンダートーン)と同系色であるため、髪内部での定着は比較的良いとされています。
ではなぜ色持ちが悪いと言われるのでしょうか。
それは、特にブリーチをした明るい髪に入れた場合、ダメージによって開いたキューティクルの隙間から、中くらいの大きさの粒子でもシャンプーのたびに流れ出てしまうからです。
また、ビビッドな色であるほど、少し色が薄くなっただけでも「色落ちした」と実感しやすいのも特徴です。染めたての鮮やかなチェリーレッドが、1週間後にはオレンジっぽいブラウンに、可愛いピンクが、赤みがかった金髪になってしまった…というように、色の変化が分かりやすいため、褪色が早いと感じられてしまうのです。
ただし、色落ちの過程でオレンジやピンクブラウンに変化していくため、寒色系のように「褪色したら汚い色になる」というよりは、色の変化を楽しめるカラーであるとも言えます。
5-3. ブルー・グリーン系カラー
外国人風の透明感や、くすみ感を表現するのに欠かせないアッシュ(青)、マット(緑)、そしてネイビーやオリーブなどの寒色系カラー。これらは、色持ちが悪いカラーの筆頭と言っても過言ではありません。
その理由は、これまで解説してきた「粒子の大きさ」と「アンダートーン」の2つが大きく関係しています。
まず、アッシュやマット系の染料は、粒子が全カラーの中で最も小さいという特徴があります。そのため、髪の内部に入っても定着しにくく、毎日のシャンプーで簡単にキューティクルの隙間から流れ出てしまうのです。ザルで砂をこす例えで言うならば、最もサラサラと流れ落ちてしまう砂が、この寒色系の染料なのです。
さらに決定的なのが、日本人の髪が持つアンダートーン(赤み・オレンジみ)との相性の悪さです。
青はオレンジの、緑は赤の「補色(正反対の色)」にあたります。カラーリングではこの補色の関係を利用して、気になる赤みやオレンジみを打ち消し、透明感を出すわけです。
しかし、お互いを打ち消し合う関係ということは、磁石の同じ極同士が反発するように、髪の内部で強く結合することができません。
その結果、シャンプーをするたびに補色として入れたアッシュやマットの色素だけが先に抜け落ち、抑え込まれていた地毛の赤みやオレンジみが再び表面に現れてしまうのです。「綺麗なアッシュグレーにしたはずが、1週間で赤っぽい茶髪に戻ってしまった」という悲しい経験は、このメカニズムが原因だったのです。
6. 美容室でのオーダー方法|色持ちを良くするための4つのコツ
せっかく美容室で綺麗に染めてもらうなら、その美しい色を1日でも長く楽しみたいですよね。実は、ヘアカラーの色持ちは、美容師さんへの「オーダーの仕方」次第で大きく変わってきます。
ここでは、色持ちを格段にアップさせるための4つのオーダーのコツをご紹介します。「いつもすぐ色が落ちちゃう…」と悩んでいる方は、ぜひ次回の美容室で実践してみてください。
6-1. コツ①:「イルミナカラー」や「オイルカラー」など低ダメージのカラー剤を選ぶ
色持ちを良くするための最も根本的な対策は、カラーリングによる髪へのダメージを最小限に抑えることです。これまでもお伝えしてきた通り、ダメージでキューティクルが剥がれ、内部がスカスカになった髪は、色素を留めておくことができません。
そこで重要になるのが、どのカラー剤を使って染めてもらうかという選択です。最近の美容室では、髪への負担を極力減らしながら、美しい発色とツヤを実現する高機能なカラー剤が数多く登場しています。
代表的なものには以下のようなカラー剤があります。
- イルミナカラー
髪の表面に付着している金属イオン(銅)がカラー剤と過剰反応することを防ぎ、キューティクルのダメージを大幅に抑制します。日本人特有の硬く見えやすい髪も、透明感と輝きのある柔らかな印象に仕上げてくれるのが特徴です。 - オイルカラー(イノアカラーなど)
カラー剤の主成分の約60%がオイルでできており、水ではなくオイルの力で染料を髪の内部に浸透させます。アルカリ剤の配合量を抑えることができるため、ダメージが少なく、アンモニア無配合でツンとした刺激臭もありません。染め上がりの手触りの良さとツヤ感は格別です。
もちろん、これらのカラー剤は通常のカラーメニューより少し料金が高くなる場合がありますが、髪のダメージを抑えることは、結果的に色持ちの良さに直結します。
長期的な視点で見れば、髪のコンディションを良好に保つための「投資」と言えるでしょう。美容師さんに「色持ちを良くしたいので、できるだけダメージの少ないカラー剤でお願いします」と相談してみるのがおすすめです。
6-2. コツ②:希望の色より少し暗めに染めてもらう
「色が抜けやすいので、希望の色よりも少し暗め(濃いめ)に染めてください」というオーダーは、色持ちを良くするための非常に効果的なテクニックです。
これは、髪の内部に入れる色素の量を意図的に多くすることで、色が抜けていく過程でちょうど良い明るさ・色味になるように計算する方法です。
例えば、「1週間後に友人の結婚式があるので、その日に理想のミルクティーベージュになるようにしたい」という場合を考えてみましょう。この場合、染めたては少し暗めの「ミルクティーグレージュ」のような色味にしてもらうのです。
そうすることで、数日かけてシャンプーで少しずつ表面の色素が抜けていき、ちょうど結婚式の日に、理想としていた透明感のあるミルクティーベージュに仕上がります。もし最初からジャストの色で染めてしまうと、大切な日にはすでに色が抜けきってしまい、ただの金髪に近い状態になってしまうかもしれません。
この「暗め・濃いめ」オーダーは、特にアッシュ系やベージュ系といった褪色が早いカラーで絶大な効果を発揮します。染めたての濃い色から、徐々に淡く変化していく過程も楽しめるため、一度で二度美味しいカラーリング方法と言えるでしょう。
6-3. コツ③:色落ちの過程も考慮してカラーを決める
美容師さんとのカウンセリングの際に、ぜひ「この色に染めたら、どんな風に色が落ちていきますか?」と質問してみてください。
プロの美容師さんは、染めたての色だけでなく、その色がどのように褪色していくかまで計算してカラー剤を調合しています。
例えば、ブリーチ後の黄ばみが気になる方が、アッシュグレーに染めたいとします。この場合、ただアッシュ(青)とグレーを入れるだけでなく、黄ばみを打ち消すための補色としてラベンダー(紫)を少し混ぜることがあります。
こうすることで、染めたてが綺麗なアッシュグレーになるのはもちろん、色が抜けてきたときに嫌な黄みが出にくく、まろやかなグレージュやベージュへと綺麗に褪色してくれるのです。
色落ちの過程が綺麗だと、次の美容室までの期間もストレスなく過ごせますよね。「褪色しても赤みが出ないようにしたい」「最終的に綺麗なベージュになるようにしてほしい」といったように、色落ち後の希望を伝えることで、美容師さんはよりあなたの理想に合ったカラーを提案してくれます。
ただ「この色にしたい」と伝えるだけでなく、その先の未来まで見据えたオーダーをすることが、満足度の高いカラーリングに繋がります。
6-4. コツ④:サロントリートメントで内部補修とコーティングをしてもらう
カラーリング後のサロントリートメントは、単なる「贅沢なオプション」ではなく、色持ちを良くするための「必須メニュー」と考えるのが正解です。なぜなら、ヘアカラー直後の髪は、普段とは全く違う非常にデリケートな状態にあるからです。
- 髪がアルカリ性に傾き、キューティクルが開きっぱなしになっている。
- 髪の内部の栄養分が流出し、色素が定着しにくい状態。
この無防備な状態のまま放置すると、シャンプーのたびに、せっかく入れた色素と髪の栄養分がどんどん流れ出てしまいます。サロントリートメントは、この最悪の事態を防ぐための重要な役割を担っています。
まず、髪のダメージ部分にケラチンなどの栄養をたっぷりと補給し、色素が定着するための土台を再構築します。その上で、開きっぱなしだったキューティクルをキュッと引き締めて、髪の表面を強力にコーティングします。いわば、「髪の内部を栄養で満たし、その上から頑丈なフタをする」というイメージです。
特に「TOKIOインカラミトリートメント」や「オージュア」といったシステムトリートメントは、髪の深層部から徹底的に補修する効果が高く、カラーの色持ちを劇的に向上させてくれます。カラーとトリートメントは常にセットでオーダーすることで、美しい髪色を長くキープすることができるのです。
7. 自宅でできる!ヘアカラーの色持ちを良くする7つのホームケア方法
美容室で完璧なオーダーができても、その後のホームケアを怠ってしまっては元も子もありません。実は、カラー後の1週間、そして日々の何気ない習慣が、色持ちの寿命を大きく左右しているのです。
ここでは、今日からすぐに実践できる、プロも推奨する7つのホームケア方法を徹底解説します。「特別なことはできない…」という方でも大丈夫。少し意識を変えるだけで、驚くほど色持ちが変わりますよ。
7-1. 方法①:カラー後24時間はシャンプーをしない
美容師さんから「今日はシャンプーしないでくださいね」と言われた経験はありませんか?
これは、ヘアカラーの色持ちを良くするための最も重要で基本的なルールです。
なぜなら、髪に色を入れるために使われたカラー剤が、髪の内部でしっかりと結合し、完全に定着するまでには約24時間〜48時間かかると言われているからです。染めたての髪は、キューティクルが開きやすく、髪のpHもアルカリ性に傾いている非常にデリケートな状態。
この不安定な状態でシャンプーをしてしまうと、まだ定着しきっていない色素が、洗浄成分と一緒にごっそりと流れ出てしまうのです。せっかく入れた綺麗な色を、自ら洗い流してしまうようなものですね。
どうしても汗や汚れが気になる場合は、シャンプー剤を使わずにお湯でやさしく洗い流す「湯シャン」で済ませるのがベストです。最低でも24時間は我慢して、色素が髪に定着する時間を確保してあげましょう。
7-2. 方法②:洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーを使う
毎日使うシャンプーは、ヘアカラーの色持ちに最も大きな影響を与えるアイテムと言っても過言ではありません。
ドラッグストアなどで市販されているシャンプーの多くは、「ラウレス硫酸Na」や「ラウリル硫酸Na」といった洗浄力の強い「高級アルコール系」の洗浄成分が使われています。これらの成分は泡立ちが良く、さっぱりとした洗い上がりが特徴ですが、その分、洗浄力が強力すぎるため、髪の潤いや必要な油分だけでなく、ヘアカラーの色素まで根こそぎ洗い流してしまうのです。
色持ちを本気で考えるなら、シャンプーは洗浄力がマイルドな「アミノ酸系」のものに切り替えることを強くおすすめします。
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルタウリンNa
ボトル裏の成分表示を見て、水の次に上記のような「ココイル〜」「ラウロイル〜」といった成分が記載されていれば、それがアミノ酸系シャンプーの目印です。髪と頭皮への負担が少なく、優しく洗い上げながら潤いを保ってくれるため、色素の流出を最小限に抑えることができます。
7-3. 方法③:シャワーの温度は38度以下のぬるま湯で
熱いお風呂が好きな方は要注意。シャワーの温度も、色持ちに大きく関係しています。
髪の表面を覆っているキューティクルには、熱いお湯に触れると開いてしまう性質があります。40度を超えるような熱いお湯で髪を洗うと、キューティクルがパカっと開いてしまい、その隙間から髪の内部に定着したはずの色素がどんどん流れ出ていってしまうのです。
せっかくアミノ酸系のシャンプーを使っていても、これでは効果が半減してしまいます。
髪を洗うときの理想的な温度は、体温より少し高めの38度以下。少しぬるいかな?と感じるくらいが、髪にとっては最適な温度です。髪をすすぐときだけ、意識的にシャワーの温度を少し下げてみてください。この小さな習慣が、1週間後、2週間後の髪色に大きな差を生み出します。
7-4. 方法④:お風呂上がりはすぐに髪を乾かす
「髪を乾かすのが面倒で、つい自然乾燥させてしまう…」という方は、今すぐその習慣を改めましょう。濡れた髪を放置することは、色落ちを促進させる最悪の行為です。
髪が濡れている状態は、キューティクルが開きっぱなしになっている、いわば「無防備」な状態。この状態でタオルや枕で髪が擦れると、キューティクルが傷ついたり剥がれたりして、そこから色素や髪内部の栄養分が簡単に流出してしまいます。さらに、濡れた頭皮は雑菌が繁殖しやすく、頭皮トラブルの原因にもなりかねません。
お風呂から上がったら、まずは吸水性の高いタオルでゴシゴシ擦らず、優しくポンポンと叩くように水分を拭き取り(タオルドライ)、すぐにドライヤーで乾かし始めてください。乾かす前には、洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやミルク)をつけて髪を保護するのも忘れずに。
「濡れた髪は色落ちのゴールデンタイム」と肝に銘じ、一刻も早く乾かすことを徹底しましょう。
7-5. 方法⑤:ヘアアイロンの温度は140〜160度を厳守
毎日のスタイリングに欠かせないヘアアイロンやコテですが、その温度設定が色落ちを早めている可能性があります。特に、180度を超えるような高温で毎日スタイリングしている方は危険信号です。
髪の主成分であるタンパク質は、熱によって変性する性質があります(これをタンパク変性と呼びます)。生卵を熱すると固まってゆで卵になるのと同じ現象が、髪の内部で起こっているのです。タンパク変性を起こした髪は硬くなってしまい、色素を保持する力を失ってしまいます。
さらに、高温はカラーの色素そのものを破壊してしまうため、アイロンを通した部分だけ色が飛んでしまう原因にもなります。
ヘアアイロンを使う際の最適な温度は140度〜160度。この温度でも十分にスタイリングは可能です。また、同じ場所に長時間熱を当て続けない、アイロン前に熱から髪を守る専用のオイルやミストを使うといった工夫も非常に効果的です。
7-6. 方法⑥:紫外線対策を徹底する
肌の紫外線対策はしていても、髪の紫外線対策は見落としがちではありませんか?
実は、髪は肌の3倍以上もの紫外線を浴びていると言われており、紫外線はヘアカラーにとって大敵なのです。
紫外線は、髪の表面にあるキューティクルを傷つけ、ダメージを与えます。さらに、髪の内部にまで到達し、ヘアカラーの色素そのものを分解してしまう力を持っています。夏場や日差しの強い日に外にいると、髪色が明るく(褪色して)なりやすいのはこのためです。
美しい髪色をキープするためには、以下のような紫外線対策を習慣にしましょう。
- 日差しの強い日は帽子や日傘を活用する。
- 外出前に髪用のUVカットスプレーを全体に吹きかける。
- いつも同じ分け目だとそこだけ日焼けしてしまうので、定期的に分け目を変える。
特にアウトドアやレジャーの際には、忘れずに対策を徹底してください。
7-7. 方法⑦:カラーシャンプーを3日に1回は使用する
ここまでは色落ちを防ぐ「守りのケア」でしたが、最後は失われた色を補充する「攻めのケア」のご紹介です。それが、カラーシャンプー(通称:ムラシャン、アッシュシャンプーなど)の活用です。
カラーシャンプーとは、その名の通りシャンプー自体に染料が含まれており、日々のシャンプーで少しずつ流れ出てしまう色素を補給してくれる画期的なアイテム。毎日使う必要はなく、3日に1回、いつものシャンプーをカラーシャンプーに置き換えるだけでOKです。
例えば、アッシュ系のカラーにした場合、色が抜けてくると嫌な黄ばみが出てきますが、パープルやシルバーのカラーシャンプーを使うことで、その黄ばみを打ち消し、綺麗なアッシュの色味を長く保つことができます。
これを使うか使わないかで、次の美容室までの髪色のクオリティが劇的に変わります。色落ちの過程さえも綺麗にコントロールできる、現代のヘアカラーには必須のホームケアアイテムと言えるでしょう。
8. 【色別】おすすめのカラーシャンプー3選
先ほどのホームケア方法⑦でもご紹介した、色落ちを防ぎながら色素を補充する「攻めのケア」アイテム、カラーシャンプー。「使った方が良いのはわかったけど、種類が多すぎてどれを選べば良いかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
カラーシャンプーは、自分の髪色と「これからどういう色にしていきたいか」を考えて選ぶのが最大のポイントです。ここでは、数あるカラーシャンプーの中から、特に人気と実力を兼ね備えた商品を、髪色系統別に厳選して3つご紹介します。
8-1. ブラウン・ベージュ系なら「ソマルカ カラーシャンプー ブラウン」
ショコラブラウンやミルクティーベージュといった、まろやかで温かみのあるブラウン・ベージュ系のカラーをキープしたい方に最適なのが、ホーユーの「ソマルカ カラーシャンプー ブラウン」です。
ブラウン系のカラーは色持ちが良いとされていますが、褪色してくるとどうしても髪の赤みや黄みが出てきて、ギラついた印象になってしまいがち。特に明るめのベージュ系は、色が抜けるとただの金髪のようになってしまうこともあります。
このシャンプーは、そんなブラウン系の色落ちに特化して開発されており、失われたブラウンの色素を的確に補充してくれます。黄ばみを抑えながら、こっくりとした深みのあるブラウンの色味をチャージすることで、染めたてのようなツヤとまろやかさを長期間キープできるのです。
泡立ちが非常に良く、髪がきしみにくいのも嬉しいポイント。色落ちの過程でオレンジっぽくなってしまうのが嫌な方や、上品なブラウンを少しでも長く楽しみたい方は、ぜひ試してみてください。
8-2. アッシュ・グレー系なら「N. カラーシャンプー シルバー」
ブリーチをして入れたアッシュやグレー、ダークグレージュといった寒色系の透明感カラーを維持したいなら、美容室での採用率も高い「N.(エヌドット) カラーシャンプー Si(シルバー)」が鉄板です。
アッシュやグレーといった色は、日本人特有の髪の赤み・黄みを打ち消すことで表現される非常に繊細なカラー。そのため、シャンプーなどで色素が少し抜けただけでも、すぐにベースの黄みが出てきてしまい、せっかくの透明感が失われてしまいます。
このシルバーシャンプーは、黄ばみを抑えるための青紫系の色素が絶妙なバランスで配合されており、日々のシャンプーで黄ばみを効果的に消し去ってくれます。単に黄ばみを消すだけでなく、寒色系特有のくすみ感と柔らかな質感をプラスしてくれるため、まるでサロン帰りのようなクオリティを自宅で再現できるのです。
シアバターなどの保湿成分も豊富に含まれているため、ハイトーンでダメージが気になる髪も、潤いを保ちながら優しく洗い上げてくれます。「アッシュにしたのに、1週間でただの茶髪になった…」という悲しい経験がある方は、必須のアイテムと言えるでしょう。
8-3. ピンク・レッド系なら「イロプラス シャンプー ピンク」
チェリーレッドやカシスピンク、ピンクブラウンといった、暖色系の可愛らしいカラーを長持ちさせたいなら、「イロプラス シャンプー ピンク」が一押しです。
ピンクやレッド系のカラーは、褪色するとオレンジっぽくなったり、赤みが抜けて普通のブラウンに戻ってしまったりと、可愛い色だからこそ色落ちが目立ちやすいという側面があります。
このシャンプーは、その名の通りピンク系の色素をダイレクトに補給することに特化しています。シャンプーをするたびに、鮮やかなピンクの色素が髪にチャージされ、暖色系カラーならではの甘さやツヤ感をしっかりとキープ。
色落ちの過程も、汚いオレンジ色になるのではなく、柔らかなピンクブラウンのように綺麗に褪色していくため、次のカラーまでストレスなく過ごすことができます。特に、ブリーチをした髪に入れるビビッドなピンクカラーの色持ちを良くする効果は絶大です。
9. 色落ち後も綺麗に見せる・楽しむ方法は?
せっかくお気に入りの色に染めたのに、時間が経つにつれて色が抜けてしまうのは少し寂しい気持ちになりますよね。しかし、ヘアカラーの色落ちは決してネガティブなだけではありません。褪色していく過程を味方につけて、色の変化をデザインの一部として楽しむ方法がたくさんあります。
ここでは、色落ち期間中も髪を綺麗に見せ、おしゃれを楽しむための具体的なコツを2つご紹介します。
9-1. カラーシャンプーやカラートリートメントで色を補給する
色落ち後の髪を綺麗に保つ最も簡単で効果的な方法が、カラーシャンプーやカラートリートメント(カラシャン)を活用することです。
毎日のシャンプーではどうしても染料が流れ出てしまいますが、カラシャンは洗浄しながら色素を髪に補給してくれる優れもの。褪色によって出てくる黄ばみや赤みを抑えたり、抜けてしまった色味を穏やかにチャージしたりすることで、美容室帰りのような綺麗な状態をより長くキープできます。
例えば、以下のように自分の髪色に合わせて選ぶのがおすすめです。
- アッシュ・グレー系に染めた場合:
褪色すると出てきやすい黄ばみを抑えるために、「N. カラーシャンプー シルバー」のようなシルバー系やパープル系のカラシャンが最適です。透明感を維持し、くすんだ色味を長持ちさせてくれます。 - ピンク・レッド系に染めた場合:
暖色系は特に色が抜けやすいですが、「イロプラス シャンプー ピンク」のようなピンク系のカラシャンを使えば、失われがちな赤みやピンクの色素を補給し、暖かみのあるカラーをキープできます。 - ブラウン・ベージュ系に染めた場合:
まろやかな色味を保ちたいなら、「ソマルカ カラーシャンプー ブラウン」がぴったりです。黄みやオレンジっぽくなるのを防ぎ、上品なブラウンヘアを持続させます。
使用頻度は、3日に1回程度を目安に、普段お使いのシャンプーと交互に使うのが良いでしょう。カラシャンを上手に取り入れることで、色落ちのスピードを緩やかにし、褪色後も美しくコントロールされた髪色を楽しむことができます。
9-2. 褪色後のカラーを活かしたスタイリングをする
色落ちの過程をあらかじめ計算に入れて、その時々の髪色に合わせたスタイリングを楽しむのも、おしゃれ上級者のテクニックです。美容室でカラーをオーダーする際に、「色落ちしたらどんな色になりますか?」と聞いておくと、その後のプランが立てやすくなります。
例えば、人気のカラー系統の色落ち後の変化と、それを活かすスタイリングのアイデアを見てみましょう。
【ラベンダー・パープル系カラーの場合】
この系統は、日本人特有の髪の黄ばみを打ち消しながら褪色していくのが最大の特徴です。そのため、色落ちするにつれて黄みのない綺麗なミルクティーベージュや、透明感のあるブロンド系カラーに変化していきます。この透明感を活かすために、髪をゆるく巻いて動きを出したり、オイルでウェットな質感に仕上げたりすると、外国人風の柔らかな雰囲気を演出できます。
【アッシュブラック・ダークグレージュ系カラーの場合】
これらのカラーは、髪の赤みやオレンジみを強力に抑え込んでくれます。色が抜けてきても嫌な赤みが出にくく、赤みのない柔らかなグレージュや、オリーブがかったブラウンへと変化します。このクールで落ち着いた色味は、ストレートヘアでツヤを強調したり、タイトなまとめ髪にしたりすると、洗練された大人っぽい印象に仕上がります。
このように、褪色後の色味を「失敗」と捉えるのではなく、次のヘアカラーまでの「限定カラー」として楽しむことで、ヘアカラーの満足度は格段に上がります。ぜひ、色落ちの過程も計算に入れたカラー選びとスタイリングを試してみてください。
10. ヘアカラーの色持ちに関するQ&A
ここでは、ヘアカラーの色持ちについてお客様からよくいただく質問にお答えしていきます。ブリーチの有無や白髪染めなど、気になる疑問を解消して、次回のカラーオーダーの参考にしてくださいね。
10-1. ブリーチありとブリーチなし、どちらが色持ちが良い?
色持ちの良さだけを最優先するなら、結論として「ブリーチなし」の方が色持ちは良いと言えます。その理由は、髪のダメージレベルに大きく関係しています。
ブリーチは髪の内部の色素を脱色する施術で、どうしても髪のキューティクルを開き、内部の栄養分が流れ出しやすい状態にしてしまいます。このダメージを受けた髪は、カラー染料が入りやすい反面、シャンプーなどで染料が抜け出てしまう「褪色」も早くなる傾向があるのです。
一方、ブリーチをしないカラーは髪への負担が比較的少なく、キューティクルの損傷も最小限に抑えられます。そのため、髪の内部に留まった染料が流出しにくく、色が長持ちするのです。
ただし、ブリーチをしない場合は、出せる色味に限界があります。特に、アッシュ系やミルクティーベージュのような透明感のあるハイトーンカラーは、ブリーチなしでは表現が難しいでしょう。
もしブリーチをしてハイトーンカラーを楽しみたいけれど、色持ちも気になるという場合は、美容師さんに「色落ちを考慮して濃いめに・暗めに染めてほしい」とオーダーするのがおすすめです。染めたては少し暗く感じても、色が抜けていく過程で理想の色に近づき、長くカラーの変化を楽しむことができますよ。
10-2. 白髪染めでも色持ちが良いカラーはありますか?
はい、白髪染め(グレイカラー)は、基本的におしゃれ染め(ファッションカラー)よりも色持ちが良いように設計されています。
その理由は、白髪をしっかりと染め上げるために「ブラウン」の染料が多く配合されているからです。白髪はメラニン色素がないため染まりにくいのですが、粒子が大きく髪に定着しやすいブラウン染料をベースにすることで、白髪をカバーしつつ、髪全体の色味を長持ちさせることができます。
昔の白髪染めというと「黒くべったり染まる」というイメージがあったかもしれませんが、最近のカラー剤は大きく進化しています。例えば、人気の「イルミナカラー」や「アディクシーカラー」などにも白髪を染められるラインが登場しており、透明感や深みのあるおしゃれな色合いを楽しめるようになりました。
また、白髪の量によっては「白髪を染める」のではなく「白髪を活かす」という選択肢も人気です。「白髪ぼかしハイライト」という技術を使えば、細かくハイライトを入れることで白髪をデザインの一部として馴染ませ、根元が伸びてきてもプリン状態が気になりにくくなるというメリットがあります。
ご自身の白髪の量やライフスタイルに合わせて、美容師さんと相談しながら最適な方法を見つけるのがおすすめです。
10-3. 市販のカラー剤と美容室のカラー剤で色持ちは変わりますか?
これは明確に「はい、変わります」とお答えできます。様々な理由がありますが、基本的には美容室で染める方が圧倒的に色持ちは良くなります。その違いは、主に以下の3つのポイントにあります。
- 薬剤のパワーコントロール
市販のカラー剤は、どんな髪質の人でも一度で染まるように、薬剤のパワーが非常に強く設定されています。そのため、髪質によっては必要以上のダメージを与えてしまい、結果的にキューティクルが傷んで色がすぐに抜けてしまう原因になります。一方、美容室ではお客様一人ひとりの髪質やダメージレベル、希望の色に合わせて、数種類の薬剤をミリグラム単位で調合します。髪への負担を最小限に抑えながら染めるため、染料がしっかりと定着し、色持ちが良くなるのです。 - ダメージケアの工程
美容室では、カラーリングの際に髪を保護する「前処理」や、カラー後に髪を安定させる「後処理」を行います。特に、カラー後の髪はアルカリ性に傾き、キューティクルが開きっぱなしの状態です。後処理で髪を弱酸性に戻し、キューティクルをキュッと閉じてあげることで、染料の流出を防ぎ、ツヤのある仕上がりと色持ちを実現します。市販のカラー剤には、このプロのケア工程は含まれていません。 - プロの塗布技術
根元・中間・毛先といった髪の部位によって、ダメージレベルや染まりやすさは異なります。美容師はそれを正確に見極め、薬剤を塗る順番や時間を調整することで、均一で美しい仕上がりと色持ちを叶えます。ご自身で染めると塗りムラができやすく、それが色落ちのムラにも繋がってしまいます。
手軽さでは市販のカラー剤にメリットがありますが、髪を綺麗に保ち、お気に入りの色を長く楽しみたいのであれば、ぜひ美容室でのカラーをおすすめします。
11. まとめ:色選び・オーダー・日々のケアで理想のカラーを長く楽しもう
ここまで、ヘアカラーの色持ちを良くするための具体的な方法を、様々な角度から詳しく解説してきました。色持ちが良いカラー系統の選び方から、美容室で使えるオーダーのコツ、そしてご自宅で毎日できるヘアケア習慣まで、すぐにでも取り入れられる情報がたくさんあったのではないでしょうか。
お気に入りのヘアカラーを1日でも長く、そしてサロン帰りのような美しい状態でキープするために最も重要なのは、単発のケアではなく、以下の3つの要素を連携させることです。
- Point 1:色選びの「プランニング」
- Point 2:美容室での「プロの技術」
- Point 3:自宅での「日々のケア」
この3つの歯車が噛み合うことで、あなたのヘアカラーの満足度は劇的に向上します。
まず、カラーを決める「プランニング」の段階。
そもそも色持ちが良いとされる「ショコラブラウン系」を候補に入れるのは、非常に賢い選択です。ブラウン系の染料は粒子が大きく、日本人の髪が元々持つ色素とも相性が良いため、髪の内部にしっかりと定着しやすいという大きなメリットがあります。
また、褪色時の黄ばみが気になる方なら、補色効果で黄ばみを打ち消しながら綺麗に色落ちしてくれる「ラベンダー・パープル系」や「アッシュブラック・ダークグレージュ系」も戦略的な選択肢と言えるでしょう。
もし、褪色が早いとされるミルクティー系やピンク系といったハイトーンカラーに挑戦したい場合でも、その特性を理解した上で対策を立てることが重要です。「希望よりも少し濃いめ・暗めに入れてもらう」「褪色に合わせて使うカラーシャンプーを事前に購入しておく」といった準備をしておくだけで、色落ちの過程そのものを色の変化として楽しむことができるはずです。
次に、美容室ではあなたの髪質やダメージレベルを最も理解しているプロの美容師さんと、しっかりとコミュニケーションを取ることが不可欠です。ただ希望の色を伝えるだけでなく、「今回はとにかく色持ちを最優先したい」という目的を共有することが、理想の仕上がりへの近道となります。
「イルミナカラーやオイルカラーのような、髪への負担が少ない薬剤でお願いします」「色持ちを重視したいので、仕上がりイメージより少し暗めに染めてください」といった一言は、あなたの「綺麗を長く楽しみたい」という想いを伝えるための重要なパスになります。
そして、プロの技術によるダメージを最小限に抑えた施術と合わせて、サロントリートメントで髪の内部に栄養を詰め込み、キューティクルをしっかり閉じてあげること。これが、市販のカラー剤では決して得られない、色持ちの強固な土台を作ってくれるのです。
そして最後は、最も大切とも言える、日々の地道なホームケアです。
どんなに完璧なプランで、最高の技術で染めてもらったとしても、毎日のケアを怠ってしまっては元も子もありません。まずは、以下の基本を徹底することから始めてみてください。
- カラー後24時間はシャンプーを我慢する(色素が髪に定着する時間を確保するため)
- シャワーは38度以下のぬるま湯で(熱によるキューティクルの開きと染料の流出を防ぐため)
- 洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーで頭皮をマッサージするように洗う(必要以上に色素を洗い流さないため)
- お風呂から出たら、すぐにドライヤーで乾かす(濡れた髪はキューティクルが開きっぱなしで無防備なため)
- ヘアアイロンの温度は160度以下に設定する(高温はタンパク質変性を起こし、色落ちとダメージの原因になるため)
- 外出時はUVカットスプレーや帽子で紫外線対策をする(紫外線は髪の日焼けを引き起こし、色素を分解するため)
これらを習慣にするだけでも、色の持ちは驚くほど変わるはずです。さらに、週に2〜3回(3日に1回程度)、ご自身の髪色に合ったカラーシャンプーを取り入れる習慣をつければ、日々のシャンプーで少しずつ失われる色素を補充しながら、黄ばみや赤みを効果的に抑えることができます。
この記事で得た知識を武器に、次の美容室ではぜひ、美容師さんと相談しながらあなただけの「色持ち最強プラン」を立ててみてください。
あなたのヘアカラーライフが、もっと豊かで楽しいものになることを心から願っています。

