美容室でナチュラルマッシュをオーダーする際、「イメージ通りになるかな?」「キノコっぽくならないかな?」と不安になった経験はありませんか?
この記事では、ナチュラルマッシュの頼み方で失敗しないためのポイントを徹底解説します。オーダーの際に押さえるべき4つのポイントはもちろん、そのまま使えるヘアカタログや簡単なスタイリング方法もご紹介します。
1. そもそもナチュラルマッシュとは?
ナチュラルマッシュは、その名の通り「マッシュルームヘア」をベースに、より自然で現代的なスタイルに進化させた髪型です。
キノコのような重めの丸いシルエットが特徴のマッシュヘアに、毛先の軽さや束感を加えることで、作り込みすぎていない柔らかな印象を与えるのが最大の魅力と言えるでしょう。ただ重いだけではなく、計算されたカットによって生み出される絶妙な「抜け感」が、爽やかさと優しさを両立させ、幅広い層から支持されています。
清潔感があるため、校則が厳しい学生さんから、きっちりとした印象が求められるビジネスシーンまで対応可能。もちろん、休日のカジュアルなファッションとの相性も抜群で、どんな場面でも好印象を与えられる万能ヘアスタイルなのです。
芸能人やモデルにも人気のスタイルで、トレンド感を取り入れつつも奇抜になりすぎないため、初めてマッシュヘアに挑戦する方にも非常におすすめです。
1-1. ナチュラルマッシュの特徴は「丸み」と「重さ」
ナチュラルマッシュのスタイルを決定づける最も重要な要素は、「丸みを帯びたシルエット」と「適度な重さ」です。
トップからサイド、そして後頭部にかけて、全体が優しく丸いフォルムを描くようにカットされているのが基本となります。この丸みが、柔らかく中性的な雰囲気を演出し、角ばった輪郭をカバーしてくれる効果も期待できます。
しかし、ただ丸くて重いだけでは、一昔前の「キノコ頭」のような野暮ったい印象になりかねません。そこで重要になるのが、毛先の質感調整です。
表面や毛先にレイヤー(段差)を少しだけ入れたり、セニング(毛量調整)で軽くしたりすることで、髪の毛一本一本が動きやすい状態を作り出します。これにより、重さをベースに残しつつも、風になびくような軽やかさや、スタイリング剤をつけた時に自然な束感が生まれるのです。
この「重さと軽さの絶妙なバランス」こそが、ナチュラルマッシュが多くの人を魅了する秘密と言えるでしょう。
1-2. マッシュウルフとの違いは「襟足の長さ」
最近よく耳にする「マッシュウルフ」とナチュラルマッシュは、似ているようで明確な違いがあります。その最も大きな違いは、「襟足の長さとデザイン」にあります。
マッシュウルフは、マッシュの丸いシルエットと、ウルフカット特有の「襟足を長めに残してくびれを作る」デザインを組み合わせた、より個性的でおしゃれ感の強いスタイルです。
一方で、ナチュラルマッシュは襟足をスッキリと短くカットするのが基本。具体的には、首筋に沿うように自然な長さを残すか、もしくはグラデーション状に短く刈り上げて、後頭部の丸みを強調するスタイルが一般的です。
両者の違いをまとめると、以下のようになります。
- ナチュラルマッシュ
- 特徴:襟足が短く、全体的に丸いシルエット。
- 印象:爽やか、清潔感、優しい、ナチュラル。
- マッシュウルフ
- 特徴:襟足が長く、トップの丸みと首元のくびれが特徴的。
- 印象:個性的、おしゃれ、クール、中性的。
どちらが良いというわけではなく、与えたい印象やファッションの好みに合わせて選ぶことが大切です。すっきりとしたクリーンな印象を求めるなら「ナチュラルマッシュ」、トレンド感や個性を表現したいなら「マッシュウルフ」が向いていると言えるでしょう。
2. ナチュラルマッシュが似合う人の特徴
「自分にマッシュヘアは似合うだろうか…」と不安に思っている方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
ナチュラルマッシュは、カットの工夫次第でどんな顔型や髪質の方にも似合わせることができる、非常に懐の深いヘアスタイルなんです。むしろ、顔の形や髪質に関するコンプレックスを、魅力に変えてくれる可能性さえ秘めています。
ここでは、具体的にどのような方に似合うのか、そしてお悩みをカバーするためのポイントを詳しく解説していきます。
2-1. 顔型:卵型、面長、ベース顔など
ナチュラルマッシュの丸みを帯びたシルエットは、様々な顔型のコンプレックスを自然にカバーしてくれる効果があります。顔型ごとにおすすめの似合わせポイントを見ていきましょう。
- 卵型の方
理想の顔型と言われる卵型の方は、基本的にどんなナチュラルマッシュでも似合います。黄金比率の顔立ちなので、サイドを短くしてスッキリさせたり、前髪を上げて爽やかに見せたりと、様々なアレンジを楽しめるのが強みです。自分のなりたいイメージに合わせて、美容師さんと相談しながら理想のスタイルを追求してみてください。 - 面長の方
顔の縦の長さが気になる面長の方にとって、ナチュラルマッシュは非常におすすめのスタイルです。ポイントは、サイドにボリューム(横幅)を持たせること。マッシュ特有の丸みのあるシルエットが顔の横幅を補い、縦長の印象を効果的に緩和してくれます。さらに、前髪を少し重めに作って下ろすことで、おでこの面積が隠れて顔の長さが短く見え、全体のバランスが整います。 - ベース顔(エラ張り)の方
エラが張っているのが気になるベース顔の方も、ナチュラルマッシュとの相性は抜群です。フェイスラインを包み込むようにサイドの髪を少し長めに残し、顔周りに自然な丸みをつけることで、気になるエラの部分をソフトにカバーできます。直毛でシャープな印象が強くなる方は、毛先に柔らかいパーマをかけてカールをつけると、より輪郭を優しく見せることができますよ。 - 丸顔の方
顔の丸みが気になる方は、「マッシュにすると余計に丸く見えそう」と心配になるかもしれません。しかし、カットの工夫でシャープな印象に見せることが可能です。コツは、トップに高さを出して縦のラインを強調すること。サイドは膨らみすぎないようにタイトに抑えつつ、頭頂部にボリュームが出るようにカットしてもらうことで、ひし形のシルエットに近づき、顔の丸みをすっきりと見せられます。
2-2. 髪質:直毛~軽いくせ毛まで幅広く対応
ナチュラルマッシュは、髪質を選ばないのも大きな魅力の一つです。ご自身の髪質を活かすことで、オリジナリティのあるスタイルに仕上げることができます。
- 直毛の方
サラサラの直毛の方は、カットラインが綺麗に出やすく、ナチュラルマッシュの美しい丸いシルエットを再現しやすいのが特徴です。スタイリング剤をつけた時に、綺麗な束感を演出しやすいというメリットもあります。
一方で、髪がまっすぐすぎて動きが出にくい、ペタッとしてしまうというお悩みがある場合は、ごくゆるいニュアンスパーマをかけるのがおすすめです。毛先に少しだけカールがつくことで、スタイリングが格段に楽になり、ふんわりとした柔らかな質感を一日中キープできます。 - くせ毛の方
くせ毛の方は、そのクセを最大限に活かせるのがナチュラルマッシュの利点です。ご自身のクセが、まるでパーマをかけたかのような無造作で柔らかな動きを生み出し、作り込みすぎていないお洒落な雰囲気を演出してくれます。スタイリングも、ヘアバームやオイルを揉み込むだけで簡単にキマることが多いでしょう。
ただし、クセが強すぎてボリュームが出過ぎてしまう、広がりが気になるという方は、美容師さんに相談してみてください。内側をツーブロックにして膨らみを抑えたり、髪質改善トリートメントやナチュラルな縮毛矯正で扱いやすい状態に整えたりと、様々な対処法があります。
3. 失敗しないナチュラルマッシュの頼み方|押さえるべき4つのポイント
美容室で理想のヘアスタイルを口頭で伝えるのは、なかなか難しいものですよね。「こんなはずじゃなかった…」という事態を避けるためには、なりたいイメージの写真を美容師さんに見せるのが最も確実な方法です。
しかし、写真だけでは伝わりきらない「自分だけのこだわり」や「髪質の悩み」を言葉で補足することで、仕上がりのクオリティは格段にアップします。
ここでは、美容師さんとのイメージ共有をスムーズにし、理想のナチュラルマッシュを手に入れるために押さえるべき4つの重要なポイントを、具体的な伝え方の例とともに詳しく解説していきます。
3-1. 前髪:目にかかる「うざバング」で色気を出す
ナチュラルマッシュの印象を決定づける最も重要なパーツが「前髪」です。
特に、今っぽい雰囲気を出すなら、目にかかるかかからないか、ギリギリの長さに設定する「うざバング」が断然おすすめです。視線が前髪の間から覗くことで、ミステリアスで色気のあるアンニュイな雰囲気を演出することができます。
オーダーする際は、以下のように具体的に伝えてみましょう。
【オーダー例】
「前髪は、下ろした時にちょうど目にかかるくらいの長さでお願いします。」
「少し長めで、流したりセンターで分けたりもできるようにしたいです。」
さらに、長さだけでなく「重さ」の調整も非常に重要です。
同じ長さでも、重めに残せばモードでクールな印象に、逆に量を減らして束感を作り、おでこが少し透ける「シースルーバング」にすれば、軽やかで優しい印象になります。「重めがいいけど、束感は出るようにしてください」といったように、なりたい雰囲気を伝えることで、美容師さんはカットの量感を調整しやすくなります。
3-2. サイド:耳が隠れる長さで刈り上げないのが基本
ナチュラルマッシュ特有の「柔らかさ」や「自然な丸み」を表現するためには、サイドの作り方が鍵を握ります。
基本的な考え方として、サイドはバリカンなどで短く刈り上げず、耳が隠れるくらいの長さを残すのがセオリーです。潔く刈り上げるツーブロックスタイルも人気ですが、ナチュラルな雰囲気を最優先するなら、ハサミで柔らかくカットしてもらうのが良いでしょう。
【オーダー例】
「サイドはツーブロックにしないで、耳が半分くらい隠れる長さで自然な感じにしてください。」
「横の膨らみが気になるので、刈り上げない程度にスッキリさせたいです。」
もし、「サイドのボリュームは抑えたいけど、刈り上げた感じにはしたくない」という場合は、「隠しツーブロック(インナーツーブロック)」でお願いするのも一つの手です。
これは、内側だけを短く刈り込み、上から長い髪をかぶせるスタイルです。見た目のナチュラルさを損なわずに、気になる横の広がりを効果的に抑えることができるため、髪の量が多い方や、髪が広がりやすい方には特におすすめのオーダー方法と言えます。
3-3. 襟足:刈り上げずに自然な丸みを残す
サイドと同様に、襟足もナチュラルな雰囲気を構成する大切な要素です。
マッシュウルフのように長く伸ばすのとは違い、ナチュラルマッシュの場合は首筋に沿うように、自然な長さを残すのがポイントになります。襟足をスッキリと刈り上げてしまうと、スポーティーで爽やかな印象が強まりますが、優しい丸みを帯びたシルエットを重視するなら、刈り上げずに柔らかく残してもらうようお願いしましょう。
【オーダー例】
「襟足は刈り上げずに、首にフィットするような感じで自然な丸みを残してください。」
「後ろから見た時にも、マッシュらしいシルエットになるようにお願いします。」
特に日本人は後頭部が平らな「絶壁」の方も多いですが、襟足の長さを適切に残してカットを工夫することで、後頭部に自然なボリュームと立体感を出すことができます。コンプレックスをカバーするためにも、襟足の処理は非常に重要なので、しっかりと希望を伝えましょう。
3-4. 全体:「キノコっぽくならないように」と伝える
マッシュヘアをオーダーする際に、多くの方が抱く最大の不安が「キノコみたいになってしまわないか?」ということではないでしょうか。この不安は、言葉を選ばずにストレートに伝えてしまうのが、実は一番の解決策になります。
「キノコっぽくならないように」という一言で、美容師さんは「重すぎず、丸すぎず、動きのあるスタイル」を求められていると瞬時に理解してくれるはずです。
【オーダー例】
「全体は重めのマッシュがいいんですが、パッツンとしたキノコみたいになるのは避けたいです。」
「シルエットの丸みは残しつつ、トップは少しだけレイヤー(段)を入れて、ワックスをつけた時に束感や動きが出るように軽くしてください。」
いわゆる「キノコ頭」に見えてしまう原因は、髪の表面に動きがなく、全体が重すぎることにあります。そのため、ベースの重さは保ちながらも、髪の表面や毛先に軽さを出すカットを施してもらうことが、垢抜けたナチュラルマッシュを作る上で不可欠です。
4. 【写真でそのまま見せる】ナチュラルマッシュのヘアカタログ5選
「どんなナチュラルマッシュにしたいか、具体的なイメージがまだ固まっていない…。」
そんな時は、ヘアカタログから理想のスタイルを見つけて、美容師さんに写真を見せるのが一番の近道です。言葉だけでは伝わりにくい絶妙なニュアンスも、1枚の写真があれば一瞬で共有できます。
ここでは、テイスト別に5つの人気のナチュラルマッシュスタイルを厳選してご紹介します。この中から「これだ!」と思うスタイルを見つけてスクリーンショットし、ぜひオーダーの際に活用してみてください。
4-1. 王道スタイル「ナチュラルマッシュ」
初めてナチュラルマッシュに挑戦する方や、どんなファッションにも合わせやすい定番スタイルを求めている方にまずおすすめしたいのが、この「王道ナチュラルマッシュ」です。
最大の特徴は、刈り上げをせずに襟足やサイドを自然に残し、マッシュ特有の柔らかい丸みを最大限に活かしたシルエットにあります。作り込みすぎていないのに、どこかお洒落で優しい雰囲気を演出できるため、万人受けする好感度の高いヘアスタイルと言えるでしょう。
オーダーする際は、「刈り上げはせずに、全体的に自然な丸みを残したマッシュにしてください」と伝え、写真を見せることで、理想のイメージが正確に伝わります。ツヤ感の出るヘアバームやオイルで仕上げれば、清潔感あふれるナチュラルな束感が完成します。
4-2. 校則にも対応「黒髪ショートマッシュ」
清潔感や誠実さが求められる学生さんや社会人の方には、断然「黒髪ショートマッシュ」がおすすめです。黒髪が持つ真面目で知的な印象と、ナチュラルマッシュの持つ柔らかい雰囲気が絶妙に融合し、爽やかで親しみやすいイメージを与えてくれます。
ただし、黒髪は重たい印象になりがちなため、オーダーには少し工夫が必要です。「黒髪なので、重く見えないように束感が出やすいように軽くしてください」と伝えるのが重要なポイント。
また、前髪を少し短めにしておでこを見せたり、量を減らしてシースルーバング気味にしたりすることで、抜け感が生まれてより垢抜けた印象になります。厳しい校則や社内規定がある場合でも対応しやすく、オン・オフ問わずに好印象を与えられる万能スタイルです。
4-3. 大人に人気「ツーブロック×ナチュラルマッシュ」
「サイドの髪が膨らんで、頭が大きく見えてしまう…」という悩みを持つ方や、ナチュラルな中にもスッキリとした清潔感が欲しい大人世代から絶大な支持を得ているのが、このスタイルです。
サイドの内側を短く刈り上げるツーブロックを取り入れることで、気になる横のボリュームを効果的に抑え、シルエットにメリハリが生まれます。
ただし、ナチュラルマッシュの柔らかさを損なわないためには、刈り上げすぎないことが鉄則です。オーダーする際は、「ナチュラルな雰囲気を残したいので、ツーブロックは高めの6mmか9mmくらいでお願いします」といったように、具体的なミリ数を指定すると失敗がありません。
また、上から長い髪を被せて刈り上げ部分を隠す「隠しツーブロック」なら、見た目のナチュラルさをキープしたまま、機能性だけを取り入れることができるので非常におすすめです。
4-4. 柔らかな動き「パーマ×ナチュラルマッシュ」
直毛で髪に動きが出にくい方や、毎朝のヘアアイロンを使ったセットが面倒だと感じる方には、「パーマ×ナチュラルマッシュ」が最適解です。
髪全体にゆるめのパーマをかけることで、何もしなくても無造作で柔らかな動きと立体感が生まれます。特に、毛先にカールをつける「ニュアンスパーマ」や、螺旋状のカールが特徴の「スパイラルパーマ」を緩めにかけるのが人気です。
朝は髪を濡らして、ワックスやムースを揉みこむだけでスタイリングが完了するため、セット時間を大幅に短縮できるのも嬉しいポイント。オーダーの際は、「スタイリングが楽になるように、くせ毛風のゆるいパーマをかけてください」と伝え、理想の質感の写真を見せましょう。
4-5. 垢抜ける「ハイトーンカラー×ナチュラルマッシュ」
定番のマッシュスタイルから一歩踏み出し、周りと差がつく個性的なスタイルを楽しみたいなら、「ハイトーンカラー×ナチュラルマッシュ」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
重めのシルエットが特徴のナチュラルマッシュも、アッシュベージュやミルクティーブラウン、シルバーアッシュといった透明感のあるハイトーンカラーと組み合わせることで、一気に軽やかで垢抜けた印象に変わります。光に透けるようなカラーが髪の動きを強調してくれるため、シンプルなスタイリングでも非常にお洒落に見えるのがメリットです。
ブリーチが必須になることが多いですが、その分、他にはない透明感と柔らかさを手に入れることができます。「重めのマッシュでも軽さが出るように、明るめのカラーにしたいです」と相談し、理想の髪色サンプルを見せながら美容師さんと相談して、自分だけのオリジナルマッシュを完成させましょう。
5. ナチュラルマッシュの簡単スタイリングを3ステップで解説
美容室で完璧に仕上げてもらったナチュラルマッシュも、自宅でのスタイリングが上手くいかないと魅力は半減してしまいます。しかし、実はポイントさえ押さえれば、誰でも簡単にお洒落なスタイリングを再現できるのです。
ここでは、美容室帰りのクオリティを毎日キープするための、簡単3ステップのスタイリング術を徹底解説します。この手順をマスターすれば、毎朝の準備が格段に楽になりますよ。
5-1. STEP1:ドライヤーで全体のシルエットを整える
スタイリングの成功は、ドライヤーの工程で8割が決まると言っても過言ではありません。ワックスやアイロンで誤魔化すのではなく、まずはドライヤーで髪型の土台となるシルエットをしっかり作り込むことが最も重要です。
最初に、髪の根元を中心にヘアミストや水でしっかりと濡らしましょう。寝癖がついた部分だけを濡らすのではなく、一度髪全体をリセットするイメージです。タオルで水気を軽く拭き取ったら、ドライヤーで乾かしていきます。
乾かす際のポイントは以下の通りです。
- 前髪:
まず、流したい方向とは逆側に向かって乾かします。こうすることで、生えグセがリセットされ、前髪が自然に立ち上がりふんわりとした毛流れが生まれます。 - トップ:
ボリュームを出したい部分なので、左右両方から風を当て、根元を指でこするようにしながら乾かしましょう。根元をしっかり立ち上げることで、絶壁をカバーし、頭の形をきれいに見せることができます。 - サイド・襟足:
逆にボリュームを抑えたい部分は、ドライヤーの風を上から下に向かって当てます。髪の流れに沿って手ぐしを通しながら乾かすと、膨らみが収まり、すっきりとしたシルエットになります。
全体が7〜8割ほど乾いたら、最後に冷風を全体に当ててみてください。開いたキューティクルがキュッと引き締まり、髪にツヤが出てスタイルが崩れにくくなります。
5-2. STEP2:ヘアアイロンでサイドと前髪に丸みをつける
ドライヤーで土台が完成したら、次はヘアアイロンを使ってナチュラルマッシュ特有の「丸み」と「束感」をプラスしていきます。ストレートアイロンを使用するのがおすすめです。
アイロンの温度は、髪へのダメージを考慮しつつ形がつきやすい140℃〜160℃に設定しましょう。高温すぎると髪が傷む原因になり、低すぎるとクセがつきにくく何度もアイロンを通すことになり、結果的にダメージに繋がります。
アイロンを通す際は、毛束を薄く(指が透ける程度)取るのがコツです。厚い毛束を取ると熱が均一に伝わらず、上手くカールがつきません。
そして、根元から中間はストレートに熱を通し、毛先だけ手首を軽く内側に返すイメージで「Cカール」を作ります。カールを強くつけすぎると、キノコのような不自然なシルエットになってしまうため、あくまで「軽く丸みをつける」程度に留めるのがナチュラルに仕上げる秘訣です。
特に火傷しやすい前髪は、サッと一度通すだけで十分です。このひと手間で、髪にツヤが出てまとまり感が格段にアップします。
5-3. STEP3:ヘアバームを馴染ませて束感を出す
最後の仕上げは、スタイリング剤です。ナチュラルマッシュの柔らかい質感と、程よいウェット感を出すには、セット力が強すぎないヘアバームやヘアオイルが最適です。
使用量は、まずは小指の爪の半分程度の少量から始めましょう。足りなければ後から足せるので、最初から多く取りすぎないのが失敗しないポイントです。
手に取ったバームは、透明になるまで手のひら、そして指の間までしっかりと伸ばします。このひと手間で、髪に均一に馴染ませることができます。
髪に付ける際は、ボリュームを潰したくない「後ろ→サイド→トップ→前髪」の順番を必ず守ってください。手にスタイリング剤が一番多く残っている状態で前髪からつけてしまうと、ベタついた重い印象になってしまいます。
髪の内側から空気を含ませるように、シャンプーをするような感覚で全体に揉み込んでいきましょう。全体に馴染んだら、指先に残ったスタイリング剤で毛束を優しくつまみ、束感を調整します。
最後に鏡で全体のシルエットを確認し、トップのボリュームや襟足の収まりを整えたら、お洒落なナチュラルマッシュの完成です。
6. 【アイロンなし】ドライヤーだけでキマる簡単セット術
「毎朝アイロンを使うのは面倒…」「出張先や旅行先にアイロンがない」
そんな時でも、ナチュラルマッシュはドライヤーだけで十分お洒落にセットできます。むしろ、アイロンを使わないことで、より自然で力の抜けたこなれ感を演出することも可能です。アイロンが苦手な方や、髪へのダメージを少しでも減らしたい方は必見です。
ここでは、ドライヤーとスタイリング剤だけで完結する、プロ直伝の簡単セット術を徹底解説します。
アイロンを使わないスタイリングで最も重要なのは、ズバリ「ドライヤーでの土台作り」です。ここでの仕上がりが、その日1日のヘアスタイルを決めると言っても過言ではありません。以下の手順をしっかりマスターして、毎日のスタイリングを時短しながらクオリティアップさせましょう。
6-1. STEP1:根元から髪をしっかり濡らす
まず、スタイリングを始める前に、髪の毛を根元からしっかりと濡らしましょう。寝癖がついている部分だけを濡らすのでは不十分です。なぜなら、髪の毛の変なハネやうねりの原因は、毛先ではなく「根元の生えグセ」にあるからです。
時間がない朝でも、シャワーで一度頭全体を濡らして、髪を完全にリセットするのが最も理想的です。シャワーが難しい場合は、スプレーボトルを使って、髪の表面だけでなく、指で髪をかき分けながら地肌(根元)に直接水分が行き渡るように念入りに濡らしてください。
濡らした後は、タオルドライです。ゴシゴシと強く擦るとキューティクルが傷つき、パサつきの原因になるためNGです。
頭皮をマッサージするように優しく水分を拭き取り、毛先はタオルで挟んでポンポンと叩くように水気を吸い取ってください。ここでしっかり水分を取っておくと、ドライヤーの時間を短縮でき、熱によるダメージも軽減できます。
6-2. STEP2:ドライヤーでシルエットを完璧に作る
タオルドライが終わったら、いよいよスタイリングの心臓部であるドライヤーの工程です。アイロンを使わない分、ここでナチュラルマッシュ特有の「丸み」と「ボリューム感」を徹底的に作り込みます。
- 前髪:
最初に乾かすのが鉄則です。クセがつきやすい部分なので、一番初めにコントロールしましょう。まず、流したい方向とは逆サイドに向かって、根元に指を入れながら乾かします。こうすることで、根元のクセがリセットされ、自然な立ち上がりが生まれます。根元が乾いたら、最後に流したい方向に向かって風を当てて毛流れを整えましょう。 - トップ:
ナチュラルマッシュの命とも言える、ふんわりとした丸みを作る部分です。下を向いたり、髪を持ち上げたりしながら、あらゆる方向から根元に温風を送り込みます。指の腹で頭皮を優しくこするようにジグザグに動かしながら乾かすと、根元がしっかり立ち上がり、絶壁もカバーできる美しいシルエットになります。 - サイド・襟足:
トップとは逆に、ボリュームを抑えてタイトに仕上げたい部分です。ドライヤーの風を必ず上から下に向かって当て、手のひらで髪を軽く押さえつけながら乾かします。こうすることで、膨らみを抑え、全体のシルエットにメリハリが生まれます。
全体が8割ほど乾いたら、一度ドライヤーのスイッチを「冷風」に切り替えてください。温風で作った形を冷風で冷やして固定することで、スタイルが格段に長持ちし、髪にツヤも生まれます。
6-3. STEP3:スタイリング剤で束感と質感を調整
ドライヤーで完璧なシルエットができたら、最後の仕上げです。アイロンで作るようなツヤやまとまり感を、スタイリング剤で補っていきます。ナチュラルな質感に仕上がる、ヘアバームやヘアオイルがおすすめです。
手に取る量は、小指の第一関節の半分くらいのごく少量から試してください。足りなければ足せば良いので、「少し足りないかな?」と感じるくらいがベストです。手に取ったら、透明になるまで両手でしっかりと擦り合わせ、指の間にもまんべんなく広げましょう。
髪につける際は、「バック→サイド→トップ→前髪」の順番を必ず守りましょう。手にスタイリング剤が多く残っている状態で前髪につけると、一気に重たい印象になってしまいます。髪の内側から手を入れて、空気を含ませるようにワシャワシャと全体に馴染ませます。
全体に馴染んだら、指先に残ったほんの少しのスタイリング剤で、前髪や顔周りの毛束を優しくつまんで束感を作っていきます。最後に、鏡を見ながらトップのボリュームやサイドの収まりなど、全体のシルエットを微調整すれば完成です。
7. ナチュラルマッシュにおすすめのヘアスタイリング剤3選
ナチュラルマッシュのスタイリングを成功させる鍵は、実はワックスではなく「スタイリング剤の質感」にあります。
ガチガチに固めるのではなく、あくまで自然な毛流れとツヤ、そしてこなれた束感を演出することが重要です。そのためには、近年のメンズヘアのトレンドでもある「ヘアオイル」や「ヘアバーム」が最適解と言えるでしょう。
これらは髪に潤いと自然なまとまりを与え、作り込みすぎていないのに、なぜかお洒落に見えるという理想的な質感を簡単に作ることができます。
ここでは、数あるスタイリング剤の中から、特にナチュラルマッシュとの相性が抜群で、多くの美容室でも実際に使われている人気のアイテムを3つ厳選してご紹介します。どれを選んでも失敗しない、まさに「間違いない」逸品ばかりです。
7-1. プロミルオイル
「ヘアオイルは初めてで、どれを選べば良いかわからない」「ベタつくのは苦手だけど、ツヤ感は欲しい」という方に、まず一番におすすめしたいのがこの「プロミルオイル」です。
最大の特徴は、重すぎず軽すぎない「ちょうど良い」テクスチャーにあります。ナチュラルマッシュに求められる、サラッとした指通りと自然なツヤ感、そしてさりげない束感を完璧なバランスで表現してくれます。
セサミンオイルやシアバターをはじめ、実に16種類もの天然植物オイルから作られており、髪への優しさも魅力の一つです。さらに、このオイルは髪だけでなく、ハンドケアやボディケア、ネイルケアにも使える「マルチユースタイプ」。スタイリング後、手に残ったオイルをそのまま肌に馴染ませられるので、いちいち手を洗う手間が省けるのも嬉しいポイントです。
香りは、優しく上品な「クラシックブーケの香り」。強すぎないので、普段香水をつけない方でも抵抗なく使えるでしょう。価格は150mlで3,000円(税抜)と、大容量でコストパフォーマンスにも優れているため、毎日のスタイリングに気兼ねなく使える定番オイルとして非常におすすめです。
7-2. N. ポリッシュオイル
メンズ・レディース問わず、ヘアオイルブームの火付け役となったのが、この「N.(エヌドット) ポリッシュオイル」です。美容室に行けば必ずと言っていいほど目にする、まさに王道中の王道アイテムと言えるでしょう。
プロミルオイルに比べると、よりしっかりとした濡れ感とツヤ、くっきりとした束感を出しやすいのが特徴です。ナチュラルマッシュに、よりトレンド感やモードな雰囲気をプラスしたい時に最適です。特に、アイロンやパーマで動きをつけたスタイルに馴染ませると、リッジ(カールの立体感)が際立ち、プロがセットしたような仕上がりになります。
シアバターなどの天然由来成分100%で作られており、髪はもちろん、肌や体にも安心して使える処方です。マンダリンオレンジ&ベルガモットの爽やかな柑橘系の香りは、性別を問わず多くの人に愛されており、スタイリングの時間がリフレッシュタイムに変わります。
価格は150mlで3,400円(税抜)。少量でしっかり質感を表現できるため、見た目以上に長持ちします。「とにかくお洒落な濡れ髪にしたい」「定番で人気のアイテムを選びたい」という方は、N.ポリッシュオイルを選べば間違いありません。
7-3. トラック オイルNo.3
「スタイリング剤は、機能性だけでなく香りにもこだわりたい」という方に圧倒的な支持を得ているのが、この「track oil(トラックオイル) No.3」です。
このオイルの最大の魅力は、なんといっても「金木犀(キンモクセイ)の香り」です。SNSで話題となり、一時期は入手困難になるほどの人気を博しました。天然由来成分を99.19%使用し、オリーブ果実油などをベースにしたリッチなテクスチャーが髪をしっとりと保湿し、まとまりと深いツヤを与えてくれます。
トラックオイルは質感の重さによってNo.1からNo.3までありますが、このNo.3は最もリッチで重めのタイプ。そのため、髪のパサつきや広がりが気になる方、髪が多めの方でもしっかりと抑え、美しいシルエットをキープしてくれます。
もちろん、こちらもヘアケアだけでなく、ボディやハンドにも使えるマルチ美容オイルです。優雅なフローラルの香りはまるで香水のようで、すれ違った時にふわっと香る「良い匂いの人」を演出できます。価格は90mlで3,200円(税抜)と少し高級ですが、その使用感と香りは、毎日のスタイリングを特別な時間に変えてくれる価値があります。
8. ナチュラルマッシュに関するQ&A
8-1. Q. ワックスなしでも大丈夫?
結論から言うと、ワックスなしで全く問題ありません。むしろ、近年のナチュラルマッシュのスタイリングにおいては、ワックスを使わない方が断然おしゃれに仕上がります。
なぜなら、ナチュラルマッシュ最大の魅力は「作り込みすぎていない、自然な毛流れとツヤ感」にあるからです。ファイバーワックスやハードワックスのようにセット力が強いものでガチガチに固めてしまうと、このスタイル特有の柔らかな質感が失われ、不自然で重たい「キノコヘア」のような印象になってしまう可能性があります。
そこで推奨されているのが、「ヘアオイル」や「ヘアバーム」といった、髪に潤いと自然なまとまりを与えるスタイリング剤です。これらは髪にベタつきを残さずに程よい束感を演出し、まるでサロンでセットしてもらったかのような「こなれ感」を簡単に再現できます。
もしあなたが「ワックスのスタイリングが苦手」「もっと今っぽく、自然な仕上がりにしたい」と感じているなら、ぜひ一度ヘアオイルやヘアバームを試してみてください。
8-2. Q. くせ毛や天パでも似合いますか?
はい、くせ毛や天然パーマの方でも、工夫次第でナチュラルマッシュにすることは十分に可能です。
一般的に、ナチュラルマッシュは直毛から、少し動きが出る程度の軽いくせ毛の方に最も適していると言われています。その理由は、スタイルの土台となる綺麗な丸みのあるシルエットや、サラッとした毛流れを作りやすいからです。
もし、ご自身のくせが非常に強く、以下のようなお悩みがある場合は、美容師さんと相談の上で対策を考えるのがおすすめです。
- 髪が大きくうねってしまい、丸いシルエットにならない
- 湿気で髪が広がってしまい、頭が大きく見えてしまう
- 毛先がまとまらず、パサついて見える
このような場合の有効な解決策として、「縮毛矯正」や「髪質改善トリートメント」が挙げられます。髪全体のクセをしっかりと伸ばして扱いやすくすることで、理想のナチュラルマッシュに近づけることができます。
一方で、活かせる程度のくせ毛であれば、その自然なカールがまるでパーマをかけたような柔らかなニュアンスを生み出し、オリジナルのスタイルになることも大きな魅力です。
8-3. Q. セットにかかる時間は?
ナチュラルマッシュのセット時間は、どこまでこだわるかにもよりますが、慣れれば5分から10分程度で完了します。比較的セットが簡単で、朝の忙しい時間でも再現しやすいというのも、このヘアスタイルが多くの男性から支持される大きな理由です。
基本的なスタイリングは、以下の3ステップで完了します。
- ドライヤー(約3〜5分): タオルドライ後、髪の根元をしっかりと乾かしながらシルエットの土台を作ります。
- ヘアアイロン(約2〜3分): 前髪やサイドの毛先に軽く丸みをつけるように熱を通します。
- スタイリング剤(約1〜2分): ヘアオイルやバームを髪の内側から揉み込むように馴染ませて束感を整えます。
もし「朝は1分でも長く寝ていたい」という場合は、ヘアアイロンの工程を省略し、ドライヤーとスタイリング剤だけで仕上げる「時短セット」も可能です。その場合は最短3分〜5分ほどで家を出る準備ができます。
9. 理想のナチュラルマッシュで、新しい自分に出会おう
今回は、メンズヘアスタイルの王道として不動の人気を誇る「ナチュラルマッシュ」について、失敗しない頼み方の秘訣からスタイリング術まで徹底的に解説してきました。
作り込みすぎていない自然なシルエットなのに、なぜかお洒落で洗練された雰囲気を醸し出すナチュラルマッシュは、あなたの個性を最大限に引き出し、新しい魅力を開花させてくれる最高のヘアスタイルです。
最後に、理想の髪型を手に入れて、鏡を見るのが楽しくなる毎日を送るために、特に重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 頼み方の成功法則は「理想の写真」+「具体的な4つの要素」の合わせ技
美容室での失敗を避ける最も確実な方法は、なりたいイメージの写真を美容師さんに見せること。その上で、「①前髪」「②サイド」「③襟足」「④全体の質感」について、あなたのこだわりを言葉で具体的に補足しましょう。この「視覚情報」と「言語情報」の組み合わせこそが、美容師さんとのイメージのズレをなくす最強の武器になります。 - スタイリングは「オイルかバーム」一択!驚くほど手軽にキマる
「頑張りすぎていない、自然なツヤと束感」を再現するには、マットなワックスではなくヘアオイルやヘアバームを選びましょう。ドライヤーでシルエットを作り、オイルを馴染ませるだけでも十分にスタイルが成立する手軽さも、ナチュラルマッシュが支持される大きな理由です。 - 「似合わないかも」は勘違い。誰にでも似合う万能ヘアスタイル
ナチュラルマッシュは、カットの工夫次第でどんな顔型や髪質の人にもフィットさせることができる万能ヘアスタイルです。エラ張りや丸顔、クセ毛といったコンプレックスさえも、味方につけて魅力に変えることができます。
そして、これら全てのポイント以上に大切なこと。それは、あなたの「どうなりたいか」という理想のイメージと、「髪のこんなところが気になる」というリアルな悩みを、担当の美容師さんに素直に打ち明けることです。
プロの美容師は、骨格や髪質を見極め、あなたの弱点を強みに変え、コンプレックスを魅力に変えるカット技術を持っています。
ぜひ、ここで手に入れた「失敗しない頼み方」という知識を武器に美容室へ足を運び、鏡に映る自分を見るたびに自然と笑みがこぼれるような、最高のナチュラルマッシュを手に入れてくださいね。

